なぜ住宅価格が高騰しているの?2つの原因と今後の予想
2023/04/18
これから家を建てる方にとって、新型コロナウイルス感染症が拡大した後に起こった住宅価格の高騰は他人事ではなく、住宅を購入するか決断を悩ませている一つの要因になっているのではないでしょうか?
今回は、なぜ住宅価格が高騰しているのか、2023年の予想について解説していきます。
新型コロナが拡大した2020年前半に住宅価格は大きく落ち込みましたが、一点して価格が急上昇しました。
首都圏の新築戸建ての価格は、2020年後半には約3,500万円だったのが、2022年には約4,200万円と20%近くも上昇しています。
なぜ住宅価格の高騰がここまで急速に加速したのかについては、「資材価格の高騰」と「需要の増加」の2つが原因しています。
なぜ住宅価格が高騰しているのか?1つ目の理由は、資材価格の高騰です。
新型コロナが原因で世界中で起こっているウッドショックによる木材価格の高騰や、ガソリン代や電気料金の高騰、コンテナ輸送費の高騰などが住宅の価格を高騰させる大きな原因になっています。
また建築業界は慢性的な人手不足に陥っていて、昔から業界を支えてきた職人が高齢のため引退していることもあり、人手不足が加速しています。
現場ごとに職人を奪い合うような形にもなっているため、人件費の高騰も住宅価格を上げる原因になっています。
なぜ住宅価格が高騰しているのか?2つ目の原因が需要の増加です。
世界中で住宅の需要が急増したことでウッドショックが深刻化しましたが、木材だけではなく給湯器などの設備も不足しているのが現状です。
その理由は、新型コロナの影響でベトナムの工場が閉鎖されてしまったこと。大手給湯器メーカーがハーネスと呼ばれる部品を作れなくなったことで、給湯器不足に陥りました。
また、給湯器だけではなく、住宅に欠かせないトイレやシステムキッチン、ユニットバス、ドアなどの設備も不足しているため、住宅価格高騰の原因になっています。
住宅価格の高騰は前述したように様々な原因が複雑に絡み合って起こっているので、いつまで続くのか断言できません。
しかし、唯一日本が単独でコントロールできる「金利」は、2022年12月に事実上の利上げが公表されていることから、円安が解消されて輸入に有利に働いています。
今後、住宅の建築に関わる資材が安くなる可能性が高いので、住宅価格の高騰が続くことはなくなる見込みです。
まとめ
なぜ住宅価格が高騰しているのか?原因は「資材価格の高騰」と「需要の増加」です。
日本は2022年12月末に事実上の利上げを公表しているので、今後は円安が解消されて建築資材の輸入に有利に働く可能性が高いです。
そのため住宅価格が高騰し続けるということはなくなる見込みです。