可変性のある間取りの3つのポイント
2022/10/04
家族構成やライフステージの変化によって、住まい方を変えることができる「可変性のある間取り」。
せっかく建てた家なのに、家族のライフステージが変わったことで住み替えるということは避けたいところです。
そこで今回は、可変性のある間取りの考え方について解説していきます。
可変性のある間取りの考え方
可変性のある間取りの考え方は、以下の3点があります。
- リフォームがしやすい設計
- 間仕切りで間取り変更が可能
- ライフステージに応じて変化する収納
ここからは上記3つの可変性のある間取りのポイントについて解説していきます。
1.リフォームがしやすい設計にする
ライフステージは10年単位で変化すると言われており、特に結婚や出産がきっかけで家を建てる方は、子どもが独立した後のことを視野に入れて間取りを考える必要があります。
可変性のある間取りでは、設計の時点でリフォームすることを前提に家づくりをしていきます。
特に以下の3点について意識するとリフォームの幅が広がるので、設計段階で検討しておくのがおすすめです。
- 階高が高い…電気配線や給排水管など大幅なリフォームができる
- 梁や柱型が少ない…リフォームの自由度が上がる
- 二重床・二重天井…階高と同じく電気配線や給排水管など大幅なリフォームが可能
2.間仕切りで間取りが変更できるか
部屋と部屋を仕切るには、壁や開き戸を設けるのが一般的です。
しかし壁や開き戸はリフォームがしにくい上に、コストもかかってしまうので、ここでは「引き戸」を採用してみましょう。
引き戸は開き戸のように前方にスペースを必要とせず、空間を有効活用することができます。
引き戸であれば、大がかりなリフォームをしなくても、間取りを変更することが可能です。
3.収納はライフステージの変化に対応できるか
家族のライフステージの変化は、収納にも影響します。
特に子ども部屋の収納スペースは、乳幼児期と児童期・思春期と短期間で劇的に変化していくので、可変性のある収納が求められます。
例えば、高さを変えられる収納であれば、子どもの成長に応じて高さを変えることで、必要なものを楽に収納できるようになります。
また、クローゼットを設計に組み込まずに、間仕切りとして活用するための可動式クローゼットを採用すれば、部屋を広く使いたいときは壁に寄せることで広い空間を確保することが可能です。
まとめ
可変性のある間取りは、リフォームのしやすさや、必要に応じて間取りを変更できる仕切りの採用、収納を設計にあえて組み込まずに可動式にするなど、さまざまなポイントがあります。
可変性のある間取りを意識して家づくりをすることで、長い期間快適に暮らすことができる家にすることができるので、ぜひ家づくりの参考にしてみてください。