自分で考える!注文住宅の間取り
2022/07/26
注文住宅の間取りの考え方、決め方にはルールやポイントがあります。
しっかり理解して考えることで、家族が長い期間快適に暮らせる間取りにすることができます。
そこで今回は、自分で注文住宅を考える際の間取りの決め方について、ルールやポイントを解説していきます。
基本となる注文住宅の間取りの決め方3つ
1.ルールを理解する
注文住宅に限らず、間取りの図面はさまざまな立場の人が目を通します。
役所の人や材料屋さん、大工さんなど、立場や目的が異なる人たちが同じ目線で見られるように図面にはルールがあります。
まず図面を描く際には、北が上になることを覚えておきましょう。
そして、縮尺では1/100スケールが使用されることが多いので、1mのものを1cmとして考えるようにします。
また、日本で古くからある畳の大きさが1畳あたり182mm×910mmであることから、
多くの工務店などでは「尺モジュール」が採用されています。
この尺モジュールは0.91mを基本単位として考えられています。
建築業界でよく使用される「尺モジュール方眼紙」は四角の一辺が9.1mmなので、
この尺モジュール方眼紙を使って図面を描く際には ”2マスで1畳の大きさ、4マスで1坪の大きさになる”
と覚えておくと良いでしょう。
2.外構から考える
間取りを決めるときは、まず外構から考えていきます。
お家はもちろん、庭、ガレージなどを含めた配置から考えるようにしましょう。
例えばガレージであれば車が出し入れしやすい形状や高さを考えます。
さらにもう1台分の駐車スペースが必要かどうかや、
子供たちの自転車置き場はどうするのかも併せて検討していきましょう。
例えば間口13m、奥行き14mの土地に家を建てる場合は、尺モジュール方眼紙に
13cm×14cmの長方形を描いてから外構を考えるようにします。
3.おおまかにゾーニングを行う
外構を考えたら、いよいよ住居内の間取りを考えていきます。
一般的に多いとされる家の広さは2階建て・35坪なので、これを例に考えてみましょう。
35坪の場合、尺モジュール方眼紙140マス分を2フロアに分けるということになります。
シンプルに尺モジュール方眼紙に10マス×7マスの長方形を描き込み、
部屋の広さは「帖」で考えると分かりやすくなります。
尺モジュール方眼紙では2マス分で1帖になるので、例えば6帖のお部屋であれば12マス必要ということになります。
最初は細かくマスを意識して間取りを考えなくても、おおまかに丸や四角で
「玄関」「リビング」と描き込むゾーニングで大体の位置を決めてみましょう。
その後、自分の思い描く間取りがだんだんと見えてきたところで、細かく整えていってもいいでしょう。
自分で注文住宅の間取りを考えるときのポイント
自分で注文住宅の間取りを考える際は、尺モジュールや方眼紙のルールを意識して
間取りを考えることだけではなく、それぞれの部屋で快適に暮らせるように考える必要があります。
- 採光
- 風通し
- 動線
上記3つを意識することで、快適な注文住宅の間取りを考えることが可能です。
ここからは自分で注文住宅の間取りを考える際の3つのポイントを解説していきます。
1.採光を意識する
生活をする上で気持ちの良い間取りには、自然の光が入ることは重要なポイントです。
土地や位置によって採光が取れるかどうかが異なるので、
土地をよく観察してイメージを膨らませる必要があります。
例えば、居室など人が長時間過ごす部屋は1日中光が差し込む「南東」、
トイレや浴室などは夕日が入る「北西」がおすすめです。
また、西日が入る部屋は植木を植えて光を遮るなどの工夫が必要になってきます。
2.風通しを意識する
自然の風を感じられる間取りにすると、家中の換気ができるだけでなく、湿度・温度調整にも役立ちます。
風を上手に取り入れるためには窓の配置が重要なポイントになります。
一直線に窓を作って風の通り道を確保することで、風通しを良くすることができますので、意識してみましょう。
また熱気を逃がすために吹き抜けを活用して、高い位置と低い位置に窓を配置したり、
換気目的であれば上げ下げ窓や縦すべり出し窓など、小さな窓を配置するのも良いでしょう。
3.生活動線・家事動線を意識する
最後に暮らしの快適さを左右する動線についてもしっかりと意識することをおすすめします。
まず、動線には生活の動線と家事の動線の2種類があります。
生活動線とは、その家で生活をしている人が家の中を移動するときに通るルートであり、
ご家族様ごとに異なります。
リビングからキッチン、寝室からトイレといったよく行き来する場所を結ぶルートが複雑化していると
無駄が多くなり、移動時間を大きく消費してしまう可能性があるため、
生活をする上でのストレスに繋がります。
反対にシンプルな生活動線を意識することで、スムーズな移動が可能となり生活がしやすくなります。
家族構成や間取りと相談しながら、家族に合った最適な動線を考えてみましょう。
家事動線とは、炊事、洗濯、掃除など家事をする際に通るルートのことです。
例えばキッチンや浴室、ランドリールームなど水廻りを近いところに配置したり、
ランドリールームから近い位置にバルコニーを配置することで家事動線をよくすることができます。
家事をする際の移動距離をできるだけ短くし、スムーズに家事を行うことができれば、
時短になるだけでなく、洗濯物などの重い荷物を運ぶ大変さも軽減できます。
また掃除がしやすい間取りや家具の配置なども考えると、より快適な住まいになるでしょう。
この2つの動線がうまく配置されていると生活が便利に感じられます。
間取りを考える際には毎日の生活を具体的にイメージしてみると良いでしょう。
まとめ
自分で注文住宅の間取りを考える時は、尺モジュールや方眼紙のルールを理解して、
外構から間取りを考えていきます。
また間取りを考える際のポイントは、採光や風通し・動線を意識することで、
家族が長い期間快適に暮らすことができる間取りにすることが可能です。
MONDIALでは、ご家族様ごとに最適な住まいをサポートさせていただきます。
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