意外と知られていない防犯カメラのニーズと実情
2023/09/12
年々治安の悪化が気になりますが、わたしたちの暮らしのなかで防犯対策として有効な手段はあるのでしょうか?
おすすめが防犯カメラの設置です。
万が一事件が発生した際に、防犯カメラに残された映像から事件の早期解決につなげられたケースも多く、家を建てるなら防犯カメラの設置がおすすめです。
では実際に防犯カメラを付けている家の割合はどのくらいなのでしょうか?
2015年12月にALSOKが実施した調査によると、防犯カメラを付けている家の割合は全体の22.0%でした。
この調査結果ではさらに、マンションなどの集合住宅で最初から防犯カメラが設置されている場合ではなく、自分で防犯カメラを購入して設置したのは内4.8%でした。
自分で防犯カメラを設置した方の設置理由は、「空き巣などの侵入者対策のため(75.0%)」「近所で不審者や空き巣などの事件があったため(41.7%)」という方が多く、防犯カメラの重要性がわかる結果になっています。
【参照】ALSOKアンケート|ALSOK
先ほどの調査は2015年のもので少し情報が古いので、今度は「家を購入するなら防犯カメラを付けたいと感じている人」にクローズアップをして新しい情報をご紹介いたします。
日本トレンドリサーチと株式会社ロゴスホームが共同で実施した調査によると、「家を購入するとしたら絶対に付けたい設備は?」との質問に51.2%の人がモニター付きインターホン、次いで44.6%の人が宅配ボックス、そして42.6%の人が防犯カメラと回答しています。
また実際に家を購入した方で、標準設備として防犯カメラが設置されていた家はわずか14.8%と低く、まだまだ一般的な設備ではないようです。
【参照】【防犯重視?】42.6%が、家を購入するなら「防犯カメラ」を絶対に付けたい|PRTIMES
一般家庭ではまだまだ一般的な設備として普及していない防犯カメラですが、愛知県刈谷市のケースを見てみると、自治体が交差点や公園などに積極的に防犯カメラを設置したことで、平成12年度から平成17年度の5年間で犯罪発生件数が46.4%減少しました。
さらに刈谷市は「防犯カメラは事件の早期解決につながる」として、車上狙いや部品狙いの窃盗対策として、賃貸共同住宅・分譲マンションの駐車場への防犯カメラ設置を促す支援制度を設けており、50万円を上限に必要経費の1/2が補助金として交付されます。
実際に刈谷市では平成17年2月に発生した強制わいせつ事件の早期解決に防犯カメラが役立っており、自治体をあげて防犯カメラの設置を推し進めているケースもあります。
【参照】防犯カメラの設置増で犯罪件数が半減 刈谷市|日本経済新聞
まとめ
防犯カメラは犯罪抑止につながる重要な設備ですが、まだまだ一般家庭では普及しておらず、自主的に防犯カメラを設置する方が多いようです。
防犯カメラを設置するときは、外壁に穴を開ける必要がある機種もあるにで、家を建てる時点で工務店に相談しておくと安心です。