注文住宅に防音室を作る!遮音性能と選び方は?
2023/08/29
住宅の騒音問題は年々厳しくなってきているので、注文住宅を建てるときには遮音性能にもこだわりたいですよね。
楽器の演奏をしたい方や、大音量で映画鑑賞を楽しみたい方、ゲーム実況などの配信をされる方は、注文住宅を建てるときに防音室を設計するのがおすすめ。
そこで今回は、防音室でどのくらい遮音できるのか、防音室の選び方と費用相場を解説していきます!
10dB |
ほぼ無音に近い |
20dB |
寝息、木の葉のふれあう音、置き時計の秒針の音(前方1m) |
30dB |
ささやき声、洋服を着る音、夜の住宅 |
40dB |
閑静な住宅街、図書館、市内の深夜、鼻息、小雨の音 |
50dB |
小さな声、静かな公園、静かな事務所、クーラーの室外機や始動音 |
60dB |
普通の会話、普通の声、静かな乗用車、トイレの洗浄音 |
70dB |
掃除機、電車の車内、ステレオ(正面1m)、新幹線内 |
80dB |
交通量の多い道路、地下鉄車内、電車の車内、ピアノ(正面1m) |
90dB |
犬の鳴き声(正面5m)、騒々しい工場の中、カラオケ店内客席中央 |
音の大きさを示すのはdB(デシベル)と呼ばれる単位で、上記の表のように大きければ大きいほど周囲に音が響いているということになります。
一般的には、50dB以上になると「うるさい」と感じる音で、40〜49dB程度であればあまり音が気になりません。
そのため、注文住宅に防音室を設置する際はこの40dB程度を目安に防音室を選びます。
防音室の遮音性能は「D値」と「Dr値」で示されますが、意味はどちらも同じです。
一般的に音が気にならない40dBまで音を下げるためには、90dB−50dB=40dBになるので、D-50もしくはDr-50の遮音等級の防音室が必要になります。
しかし注文住宅の場合は住宅用サッシの遮音性能があるので、この場合D-20〜D-25程度の遮音性能を加味して防音室を選びます。
つまり、D-20〜25程度の遮音性能がある注文住宅であれば、さらにD-25〜30の防音室を選ぶことで合計でD-50になります。
防音室は使用目的で仕様と費用が異なります。
高い遮音性能がある防音室を注文住宅に作るのであれば、1坪あたり100万円〜が相場になるので、6畳間(3坪)であれば最低でも300万円の費用が必要になります。
費用を抑えたい場合は、既製品の組み立て式ユニット防音室を設置することもできます。
また防音室は防音室そのものの費用よりも施工費が高額になるので、一部屋で施工費用は1,000万円近くになる場合もあります。
予算内に収めるためには、譲れないところと妥協点をしっかりと明確にするようにしましょう。
まとめ
①注文住宅に防音室を設計することで、時間や音量を気にせずに楽器の演奏や映画鑑賞、配信を楽しむことができます。
②注文住宅に防音室を設置する際の費用は1坪100万円〜が相場ですが、施工費が高額なので妥協できるところ・できないところを明確にするようにしましょう。