戸建てには何年住める!?
2022/04/11
住宅の寿命を延ばす3つの方法
木造と鉄骨の場合
一般的な戸建ては木造住宅、鉄骨構造、鉄筋コンクリート構造の3種と言われていますが、この3つのなかで最も寿命が短いのが木造住宅です。
そこで今回は、戸建てには何年住める?木造住宅の寿命を伸ばす3つの方法を解説していきます。
戸建に何年住める?
木造、鉄骨構造の場合
注文住宅の戸建てに何年住めるのかは、住宅に使用されている建材によって異なります。
日本では木造住宅が最も普及しており、鉄骨構造や鉄筋コンクリート構造も増えていますが、鉄筋コンクリート構造の注文住宅を施工できる会社が限られるので、ここでは木造住宅と鉄骨構造の2つの場合で解説していきます。
- 木造住宅…おおよそ30年
- 鉄骨構造…おおよそ30〜60年
先に結論を言うと、戸建てに何年住めるかは上記の通りです。
ここで疑問に思うのが、「木造住宅は本当に30年しか住めないの?」ということだと思います。
日本最古の木造建築である法隆寺は、607年に建築されて今もな健在しているので、矛盾が生じてしまいます。
この30年という年数は、取り壊された木造住宅の築年数から算出されています。
つまりは、事実として築30年程度で取り壊される木造建築が多いですが、必ずしも木造住宅は30年で住めなくなるというわけではありません。
鉄骨構造はシロアリなどの害虫に強いというメリットがあるので、住宅として長持ちしますが、木造住宅もメンテナンス次第で住める年数を延ばすことができます。
戸建てに住める年数を伸ばす3つの方法
戸建てに何年住めるのかの回答として、木造住宅ではおおよそ30年と紹介しましたが、木造住宅の寿命を伸ばすことができる方法が3つあります。
ここからは、木造住宅の寿命を伸ばす3つの方法をご紹介いたします。
1.設計の段階で材質や工法にこだわる
国の建築基準は定期的に改定されているので、現代の注文住宅はこれまでの住宅と比べると、断熱性や梁(はり)の強度が高いので、比較的長く住むことができるようになっています。
しかしこれに安心してしまうと、木造住宅の寿命を縮める結果になる可能性があります。
木造住宅の寿命を伸ばすためには、大規模メンテナンスの必要がなく、メンテナンスしやすい家にする必要があります。
そのためには気密性や断熱性があり、床材に安価で劣化しやすい材質は避けて、メンテナンスの可能性が高い水回りの配管配置を工夫しておく必要があります。
2.定期的なメンテナンスを欠かさない
築10〜15年目は、外壁や屋根をはじめ住宅設備もメンテナンス時期を迎えます。
そのため築10〜15年目には必ずメンテナンスを実施して、例えば雨漏りがないか、外壁にヒビ割れや塗膜のはがれなどがないかをチェックしてもらいましょう。
定期的なメンテナンスを行うことで、早期に不具合を見つけることができるので、住宅の寿命を伸ばすだけではなく、トータルの修繕費用を抑えることができます。
3.火災保険は必ず加入する
材質や工法にこだわり、定期的にメンテナンスを行っても、どうしても防げない天災のリスクが日本は非常に高いです。
大雨や洪水、台風、地震、雪、雹(ひょう)など、予想しない天災が襲ってきたときに、大規模な修繕が必要になることも珍しくありません。
早急に修繕が必要なのに、修繕費が用意できなくて修繕を先延ばしにしてしまうと、破損箇所から雨水やシロアリなどの害虫が侵入してきて、住宅を傷めてしまう原因になります。
そのため必要なときに必要な修繕費を用意できるよう、火災保険には必ず加入しておくようにしましょう。
火災保険は住宅ローンを契約するときに必ず加入しなければいけないことが多いですが、火災保険にも種類があり、付帯している保証内容が異なるので、プロに相談しながら契約すると安心です。
まとめ
戸建てに何年住めるのかの答えは、木造住宅でおおよそ30年、鉄骨構造でおおよそ30〜60年と言われています。
この年数は取り壊された住宅から算出されているので、必ずしも木造住宅であれば30年しか住めないというわけではありません。
しかし事実として木造住宅を築30年頃に取り壊すことが多いので、寿命が短いと言われる木造住宅は、寿命を伸ばす努力をする必要があります。
木造住宅の寿命を伸ばす方法は、「設計時に材質や工法にこだわる」「定期的なメンテナンスを欠かさない」「必ず火災保険に加入する」の3つです。
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