戸建ての修繕費積み立てはいくら必要?
2024/05/14
築年数が経過すると、戸建て住宅であっても劣化していくので、必ず修繕工事が必要になります。
修繕工事は高ければ100万円単位の費用がかかるので、少額を長期間積み立てて修繕費を確保しておきましょう。
今回は、戸建て住宅の修繕費積み立てに必要な金額と毎月の積み立て金額の目安を紹介していきます。
マンションやアパートでは修繕積立費や共益費を支払うことで、万が一の際は管理組合や管理会社が修繕してくれます。
しかし戸建ての場合は、修繕積立費を支払う必要がないからこそ、万が一に備えて自分たちが修繕費の積み立てをしておく必要があります。
戸建ての規模や設備に応じて修繕費は異なりますが、30坪の戸建てであれば以下の費用が相場になります。
●外壁塗装…約100〜150万円
●屋根塗装…約40〜80万円
●給排水設備工事…約50万円
●水回りの修繕…約100〜150万円
●フローリング張り替え…約15〜20万円(8畳の場合)
●シロアリ駆除…約20万円
●外構工事…約50〜100万円 など
上記以外にも、給湯器やガスコンロ、換気扇、バルコニーやベランダなど、築年数が経過するごとにさまざまな修繕工事が必要になります。
修繕費の相場だけ見ると、膨大な金額を積み立てる必要があるように感じますが、実際には無理のない範囲で長期間かけて積み立てされているご家庭が多いので心配はいりません。
次の項目では、戸建ての修繕費の積み立て方法について紹介していきます。
日本経済新聞の2022年10月17日の記事では、「月1万円程度の積み立てを」との見出しで戸建て住宅の修繕費について触れた記事を公開しました。
月1万円であれば家計的にも負担が少なく、無理のない範囲で修繕費の積み立てが可能です。
例えば屋根や外壁の修繕工事は築10〜15年ごとに実施されることが多いので、一般的な戸建て住宅の規模であれば前述の通り150万円程度で修繕工事が可能。
そのため月1万円であれば150か月の積み立てで修繕資金が貯まるので、12年と半年程度の積み立て期間になります。
しかしこれは外壁や屋根の修繕工事費用に限定した積み立て額なので、可能であればもう少し余裕を持って積み立てたほうがいいでしょう。
まとめ
戸建て住宅はマンションのように修繕積立費がないからこそ、自分たちで修繕費を積み立てておく必要があります。
修繕費の積み立ては、家計の負担にならない範囲の金額で長期間積み立てるのがコツです。
外壁と屋根の修繕費用であれば、工事費が150万円かかると予想して、毎月1万円を12年半かけて積み立てるようにします。
また、材料にこだわることでメンテナンス頻度を抑えることも可能です。
家を建てる際は、未来の修繕についても考えながら設計していきましょう。